【 市況 】
日経平均は9日続落237円安の9050円。アジア市場が軒並み下げたことや、米の追加景気対策への期待後退、麻生首相の解散決断による政局不安等、嫌気される要因はいくつもあった。また、外資投機筋売りの個人買い支えの構図が崩れて、個人も売りにまわってきているという。売りにまわってきているのか、上昇相場で買った人たちが逃げているのか。この局面で今買い支えできるのは国内投機筋だけかもしれない。
9000円は心理的に大きな節目と言われるが、直近ではここにサポートはない。もみ合いは8800~8900円が目途となるか。今夜のNY市場の影響も受けるだろうが、まだ下げると予想する。
数少ない好材料のひとつは、カリフォルニア州がIOU(借用書)の発行により、9月までの資金を確保したという報道。もちろんこれは延命措置のようなものであり、9月までに財政収支が好転しなければ、10月に資金ショートし、破綻してしまう。
【 株 】
楽天(4755)を57000で利益確定。25日線タッチまで待ちたかったが、CSK(9737)が強力な400円サポートを大きく下回ってきたため、急いで資金を回す必要があった。楽天は前回の下げ止まり6/25の25日線乖離率と同率の57000円指値。刺さった直後、CSKに乗り換えたが時既に遅し。微益で撤退。
【 FX 】
衆院解散日決定報道により円が売られるかとも見られたが、日経平均の下落に伴う円高圧力が上回っていた。今のところ動きは小さい。日本にとっては大きな政治的局面かもしれない。しかし、世界の目で見ると、首相はよく変わるし、変わったところで大きな変化はなかった。世界中を取引相手にする円相場を動かす材料にはならないのかもしれない。確かに、アメリカ景気、金融問題と比較すると小さな材料ではある。